フォードモーターは、2027年にFIA世界耐久選手権(FIA WEC)の最高峰クラスに復帰すると発表した。約60年ぶりとなるこの挑戦で、フォードは再び「ル・マン24時間レース」の頂点を目指す。
フォードは1966年から1969年にかけて、ル・マン24時間レースで4年連続の総合優勝を果たしている。その後、GTLMクラスやフォード『マスタングGT3』での参戦を続けてきたが、今回の発表により再び最高峰クラスでの挑戦が実現する。
フォードモーターのビル・フォード会長は、「我々はレースに勝つために参戦する。フォードの歴史において、ル・マンほど重要なレースはない」と述べ、1960年代のフェラーリとの伝説的な対決を再現する意欲を示した。
FIA世界耐久選手権のフレデリック・ルキエンCEOは、「2027年には少なくとも10の主要自動車ブランドが最高峰クラスに参戦することになり、選手権の勢いと成長を示している」とコメントした。
ル・マン24時間レースを主催するACO(フランス西部自動車クラブ)のピエール・フィヨン会長は、「フォードとフェラーリの有名なライバル関係が再び見られることは、非常に興奮する展望だ」と期待を寄せている。
FIA耐久レース委員会のリチャード・ミル委員長は、「フォードと耐久レースは完璧な組み合わせ。現行のハイパーカー規定の成功と魅力がさらに証明された」と述べ、耐久レースの黄金時代が到来していることを強調した。
なお、フォードの復帰に関する詳細は、後日発表される予定だ。