300馬力超のターボバイクで「世界最速の量産バイク」めざす、英ランゲンの挑戦

英国の新興バイクメーカー、ランゲンモーターサイクルズは、新型バイク『LS12ターボ』の開発を進めていると発表した。

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英ランゲンモーターサイクルズが開発中の新型バイク『LS12ターボ』
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英国の新興バイクメーカー、ランゲンモーターサイクルズは、新型バイク『LS12ターボ』の開発を進めていると発表した。

ランゲンモーターサイクルズは、伝統的なデザインと最新技術を融合させた革新的なバイクづくりで知られるブランド。新モデルとなるLS12ターボは、同社の既存モデル『ライトスピード』をベースに、ターボチャージャーを搭載した高性能モデルだ。250hpの「ロードモード」と300hpを超える「フルパワーモード」を備え、「世界最速の量産バイク」の称号獲得を目指している。

ランゲンによると、1980年代にも各メーカーがターボバイクの開発に挑戦したが、ターボラグによる予測不能なパワー特性や、低回転域での制御性の低下などの課題があった。LS12ターボでは、最新のECUと物理的な制御システムを採用し、これらの問題を克服したという。

さらに、ツインライドバイワイヤスロットルボディを採用することで、低回転域での性能向上とブースト域への滑らかな移行を実現。185kgという軽量ボディと相まって、類を見ない乗りやすさと加速性能を提供する、としている。

ランゲンは2025年第4四半期に、英国のドラッグレース場サンタポッドでプリプロダクションモデルによる記録挑戦を計画している。生産台数は限定的で、LS12シリーズの中でも特別な存在になると予想される。

LS12ターボの開発は、ランゲンの哲学である「過去のアイコニックなデザインとエンジニアリングに最新の技術、材料、製造プロセスを適用する」というアプローチを体現。同社は既に、30年ぶりとなる公道走行可能な2ストロークバイク『ツーストローク』を発表し、業界の注目を集めていた。

ランゲンの挑戦は、伝統的な英国エンジニアリングの革新性、職人技、大胆なデザインを現代に継承するもの。LS12ターボの登場により、二輪車業界に新たな風を吹き込むことを狙う。

《森脇稔》

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