元プロサッカー選手で五輪金メダリストのセルヒオ・アグエロ氏が、ポルシェのフォーミュラEレーシングドライバーとして一日限りの参戦を果たすことが明らかになった。
これは革新的なフォーミュラEのコンテンツシリーズ「Evoセッション」の目玉企画として実施される。
アルゼンチン出身で元マンチェスター・シティの名選手のアグエロ氏は、ポルシェのファクトリーチームのTAGホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームの指導のもと、短期間でレーシングドライバーとしてのトレーニングを受ける。この挑戦の集大成として、3月5日と6日にマイアミのグランプリコースの一部を使用した特別なフォーミュラEイベントが開催される。

世界チャンピオンのパスカル・ウェーレインの指導のもと、アグエロ氏は最新のGEN3 Evo世代のポルシェ『99X エレクトリック』を操縦する。これはウェーレイン選手が世界選手権で使用している車両と同じものだ。
アグエロ氏は「サッカー選手から世界最速のレーシングカーの1つのドライバーになるなんて、まさに狂気の沙汰」とコメント。「ポルシェは子供の頃から誰もが知っているブランド。特にモータースポーツにおいて伝統を持つブランドだ。マイアミに向けて可能な限り多くのことを学び、そこでチームを最高の形で代表したいと思う」と意気込みを語った。

全電動のポルシェ99X エレクトリックは、0-100km/hを2秒弱で加速する。世界で最も効率的な電気駆動系の1つを搭載し、レースに必要なエネルギーの約半分を車両自体が回生ブレーキによって生成する。また、最新のソフトウェアにより、サーキットの各コーナーに合わせて自動的に設定を調整する。
アグエロ氏は、ポルシェのロードカーを使用したサーキットトレーニングを受けている。また、ポルシェeスポーツワークスチームから集中的なトレーニングを受け、ポルシェモータースポーツの最先端シミュレーターでテストを行っている。さらに、現フォーミュラE世界チャンピオンのウェーレイン選手からサポートを受けており、特にマイアミでの最終イベントでは重要な指導が行われる予定だ。