K-one Racing x TOYO TIRESのタッグでXCRスプリントカップ北海道に挑戦!三浦昴が国内ラリー初参戦

K-one Racing with TOYO TIRESがXCRスプリントカップ北海道の第3戦ARKラリーカムイ、第4戦RALLY HOKKAIDOへ、ドライバー:三浦 昴選手/コ・ドライバー:羽琉選手の体制で参戦。5月7日に愛知県豊田市・さなげアドベンチャーフィールドでチーム体制や参戦車両の発表を行った。

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K-one Racing x TOYO TIRES
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K-one Racing with TOYO TIRESXCRスプリントカップ北海道の第3戦ARKラリーカムイ、第4戦RALLY HOKKAIDOへの参戦を発表。5月7日に愛知県豊田市・さなげアドベンチャーフィールドでチーム体制や参戦車両の発表を行った。

◆TLCでダカール12連覇を果たした三浦昴選手が満を持して国内ラリーへ挑戦

ダカールラリー2025市販車部門12連覇を達成した三浦昂選手チームランドクルーザー・トヨタオートボデー/TLC)をドライバーに起用するK-one Racing with TOYO TIRES、海外ラリーで活躍する三浦選手にとっても初の国内ラリーへの参戦とあって注目が集まる発表となった。

コ・ドライバーにはGAZOO Racing Rally Challengeなどへの参戦している羽琉選手が担当する。K-one Racing with TOYO TIRESでの参戦が決まったのはXCRスプリントカップ北海道の第3戦のARKラリーカムイ/第4戦のRALLY HOKKAIDO、当日はチーム体制の発表や参戦マシンとして開発が進んでいるトヨタランドクルーザー250』を展示、さらには三浦選手によるテスト走行を兼ねたデモランも開催され、初めての国内ラリーへの参戦ムードを盛り上げた。

共栄タイヤサービスを母体とするK-one Racingは全日本ラリーやジムカーナ、ダートトライアルなどに参戦を続ける名門チーム。三浦選手もダカールラリーへの参戦前からチームとの関係を持ち、同チームから全日本ダートトライアルへの参戦も経験している。最初に共栄タイヤサービス社長小菅英久さんが登壇。

「三浦選手とは10年来の付き合いになりますが、ランドクルーザー250が発売されたときに“このクルマでラリーに出たい”と話していたのですが、それがようやくスタートしました。マシンの面ではK-one Racingのスタッフが頑張って勝ちにこだわってランクル250をセットアップしているので期待してください」と話した。

そんな参戦車両の足もとを支えるのはトーヨータイヤのニューモデルである「OPEN COUNTRY R/T TRAIL」(オープンカントリー R/Tトレイル)。トーヨータイヤからはグローバルマーケティング部長の吉川 誠さんが登壇し、タイヤの選定理由や国内ラリーへの参戦意義も語られた。

「三浦選手は2022年のダカールラリー以来のサポート体制を築いてきました、2023年からはオープンカントリーのブランドアンバサダーにも就任してもらっています。これまでも数々の海外ラリーでオープンカントリーの走破性、耐久性を証明してきましたが、国内ラリーも盛り上げていきたいと考えて参戦することになりました」

続いて三浦選手からも今回の参戦プロジェクトへの思いが語られた。

「ランドクルーザー250は開発に携わったこともあり、私自身も思い入れの強い車両です。このクルマを“モータースポーツの世界で思い切り走らせてみたい”と常々思っていました。しかしトヨタ車体の参戦車両はランドクルーザー300を採用しています。そこでK-one Racing with TOYO TIRESで、ランクル250を走らせることになりました」

「ランクル250の競技車両としてはおそらく初めてとなるこのマシン、自分自信も国内のラリーは初めてでその中でランクル250の走りを存分に見せていきたいと思っています。極限の性能を求めたランクル300に対してライトデューティな250ですから、様々な環境に対応できる点も魅力です。また車両が軽くてハンドリングも軽快、これも国内のラリーに向いていると感じているところです」と静かなる自信を覗かせた。

◆足元を支える「OPEN COUNTRY R/T TRAIL」初走行から好感触

記者発表が終わるとすぐさまさなげアドベンチャーフィールドの外周コースを使ったデモランが開始された。三浦選手がランクル250+オープンカントリーR/Tトレイルの組み合わせで本格的なスポーツドライビングするのは、実は当日が初めて。ファーストインプレッションも含め、どんな印象を持ったのか走行直後に三浦選手に聞いた。

「スポーツドライビングのスピード領域で走った際のオープンカントリーR/Tトレイルの印象ですが、ドライ/ウェットでのフィーリングの差が少ないのが印象的でした。安心して走れるためオフロードでのポテンシャルの高さを強く感じます。またエアを張って転がり抵抗を下げる方向のセッティングにも対応できるタイヤだと感じます」

「さらに走ってみてわかったのはサイドウォールの強度です。ハイスピードでコーナーに進入した際に、タイヤのヨレが少なく安定感があるのも厚みがあり強度を備えたサイドウォールのためだと感じます。これらの性能はXCRスプリントカップ北海道のコース状況を考えると適性が高いタイヤだと感じました」

さらにトーヨータイヤの吉川さんから、オープンカントリー R/TトレイルのXCRスプリントカップ北海道への適性について紹介された。

「XCRスプリントカップ北海道はスピードレンジも高く路面もある程度フラットな場所が多いです。そこでタイヤはA/T寄りに振った性能を持つR/Tトレイルに有利に働くと考えています。またR/Tトレイルは大型4WD、ピックアップトラックなどを想定して開発されていますので構造がしっかりしているのも強みです。わかりやすいところではサイドウォールが厚く、ハードなオフロード走行でも安心して走ることができる点もメリットになると感じています」と語った。

◆ランクル250で初参戦、マシン製作は名門K-one Racingが担当

一方、参戦車両として当日に初披露と走行テストが実施されたランドクルーザー250、本戦に向けてここからセッティングがはじまる段階ながら、その仕様についてK-one Racingのメカニックを担当する冨田さんに話を聞いた。

「足まわりにはK-one RacingとKYBがコラボしたショックアブソーバーを採用、ブレーキ系にはプロジェクトミュー、ホイールはレイズTE37 ultra LARGE P.C.D.としました、タイヤはトーヨータイヤ オープンカントリー R/Tトレイルです。普段はトヨタ『GR86』や『ヤリス』などを手がけていますが、ランクル250をラリーマシンにセットアップするのははじめてなので少し戸惑っているところです」

「特にサスペンションに関してはストロークや減衰含めてここからがスタートです。またグラベルでしっかり働くサスペンションは街乗りでも有効なのでレース仕様のみならず市販化も視野に入れてランクル250の足まわりの開発は進めていく予定です」とのこと。

最後は三浦選手がドライブするランクル250への同乗走行が行われ、アグレッシブかつスムーズな走行をリアルに体験、プロフェッショナルな走りの一端を垣間見たのだった。豊かなラリー経験を持つ三浦昂選手が駆るランドクルーザー250+オープンカントリーR/Tトレイル、K-one Racing with TOYO TIRESのXCRスプリントカップ北海道での活躍が今から楽しみだ。

《土田康弘》

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