公道走行不可、メルセデスAMG最強「GT2エディションW16」発表…F1技術搭載で830馬力

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メルセデスAMG GT2エディションW16
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メルセデスAMGは9月5日、同社史上最強のカスタマーレーシングカー、メルセデスAMG『GT2エディションW16』を発表した。

限定30台で生産される特別仕様車で、現行F1マシン「メルセデスAMG F1 W16 E パフォーマンス」からインスパイアされた技術とデザインを採用している。

最大の特徴は、改良された4.0L V8ツインターボエンジンだ。新しいターボチャージャーとエンジン制御システムの最適化により、最高出力830hpを発生する。これはメルセデスAMGが製造したGTスポーツカーとして史上最強の数値となる。

Push2Pass機能を搭載し、ステアリングホイールのボタンを押すことで一時的にブースト圧を上昇させ、追加で100hpと200Nmのトルクを得られる。車重は1430kgに抑えられ、パワーウェイトレシオは約1.7kg/hpを実現している。

空力面では、F1技術を応用したDRS(ドラッグリダクションシステム)を搭載。フロントホイール上のアクティブルーバー、拡大されたフロントディフューザー、空力最適化されたドアミラー、トランクリッドに統合されたカーボンスポイラーリップなどの新コンポーネントを装備する。DRS作動時は最高速度が時速320km以上に達する。

エクステリアデザインは、F1マシンとの密接な関係を反映している。リアフランクには手描きのスターパターンが施され、メルセデスF1チームのタイトルパートナーであるペトロナスのエメラルドグリーンのアクセントが配されている。

内装では、現役メルセデスAMG F1ドライバーのキミ・アントネッリ選手が手書きサインを施したドアシルパネルが特徴的だ。若きイタリア人ドライバーがこのエディションモデルのパートナーを務めている。マットカーボンファイバー仕上げを基調とし、シートやドア、センターコンソールにはペトロナスカラーのアクセントが配されている。

GT2エディションW16は公認を受けていないため、レースシリーズの規制に縛られることなく性能を追求できる。ヨーロッパのサーキットでの特別な納車セレモニーが予定されており、メルセデスAMGペトロナスF1チームメンバーとのミート&グリートも含まれる予定だ。

《森脇稔》

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